毎週金曜に、とっておきのカクテルをひとつご紹介する本連載。カクテルのユニークなひとつひとつの名前には、想像力豊かでポエティックな世界が広がっています。実際に飲むのは苦手という人でも、その優雅な世界観に浸るもよし、お酒好きの方は新たなチャレンジとしてお店で実際に体験するもよし。まるで一つの芸術品のようなカクテルの世界を覗いて、いつも金曜をちょっぴり優雅に過ごしてみませんか。
今週のカクテル:エンジェルフェイス
カルバドスというリンゴのブランデーの酸味と、アプリコットブランデーの甘さがドライジンと溶け合い、香りと口当たりが柔らかい仕上がりの一杯。すっきりとした味わいのため女性でも飲みやすいですが、アルコール度数は高いので飲み過ぎには注意が必要。
エンジェルフェイス(Angel Face)というカクテルの名前は、優しい口当たりやリンゴとアプリコットの風味が天使の笑顔を連想させるという見た目や味わいに関する由来や、1920年代デトロイトのギャング「エンジェル・フェイス」ことエイブ・カミンスキーにちなむ説、そして1919年7月19日にロンドンで行われた第一次世界大戦の戦勝パレードを記念して創作されたという説があるのだとか。天使のように優雅で、時には悪戯っぽく。そんな一杯に心を委ねてみませんか?
レシピ
・ドライ・ジン 30ml
・カルバドス 15ml
・アプリコット・ブランデー 15ml